概要

本作は1999年10月28日にデータイーストからドリームキャスト向けに発売されたトラップアドベンチャーゲームです。名作『慟哭 そして…』の正統な続編であり、開発当初は『慟哭2 惨劇の回廊』の名で企画されていました。舞台となる海洋開発研究所に閉じ込められた主人公と6人の少女たちが、生死を賭けた脱出に挑むサバイバル色の強い物語です。死んだはずの母親を巡る謎の手紙が物語の発端となります。本作はデータイーストが事実上の倒産を迎える約1ヶ月前にリリースされており、同社の歴史的な「遺作」としても知られています。後にWindows版などの移植展開も行われました。

面白さについて

本作の大きな強みは、「TDS(トラップディバージェントストーリー)」と呼ばれる独自の分岐システムです。アイテムの使用や罠の解除成否によって物語がリアルタイムに変化し、20種類以上の多彩なエンディングを楽しめる高いリプレイ性を誇ります。特に、トラップの解除に失敗してヒロインが事件の被害者になってしまってもゲームオーバーにはならず、そのまま過酷なストーリーが進行していくリアルな緊張感は本作ならではの魅力です。また、声優陣が非常に豪華で、雪乃五月や丹下桜といった当時の一線級によるフルボイスが、極限状態の人間ドラマや恋愛要素を一層引き立てています。

残念な点について

初見では回避が困難な理不尽な罠や謎解きが多く用意されている点は人を選びます。発売当時はインターネット黎明期であったため、攻略情報なしで自力で全員を救出するのは至難の業でした。また、マップが広大になった一方で移動のショートカット機能が実装されていないため、探索時の移動に時間がかかりテンポが悪いという不満点もあります。

小ネタ

本作は、バッドエンドを含めて累計20回クリアした後、某所を調べると「画像を全部みたいですか」という質問を選択するとゲーム内の全CGを自由に閲覧できる隠し機能が解放されるという骨太なやり込み要素が存在します。全ての結末を網羅するには膨大な周回プレイが必要であり、当時のプレイヤーにとって大きな挑戦でした。また、後に発売されたWindows版はPC環境への最適化が不十分で操作性に難があったほか、成人向けソフトとして流通したにもかかわらず、実際にはドリームキャスト版から18禁要素の追加がほとんどないという一風変わった仕様を持っています。主題歌である米倉千尋の「FEEL ME」も名曲として有名です。

個人的な感想

いわゆる紙芝居的なシステムなのですが、テキストを進めなくても時間制限のイベントがあったり、画面をクリックすることで鍵などのアイテムを入手することができたり、アイテムを特定の場所で使ってみたり、いろんなモノが組み合わせられて、トラップアドベンチャーとしてしっかり作られており、かなりの難しさがありました。また事件が進んでいって、ヒロインがトラップの被害にあって主人公が助けるシーンがあるのですが、ヒロインを助けられなくてもストーリーは継続して進みます。 その点がとてもびっくりした記憶があります。巨大な冷蔵庫に閉じ込められたヒロインが手錠を駈けられており動けずにいるので、時間制限の中、錠前を入手するなど時間制限も多く、無視しているとヒロインはまるでいなかったかのようにストーリーは継続するのです。 推理ものというよりもリアルタイムのトラップを解除するアドベンチャーで、いわゆる美少女ゲームとして購入するとかなりの衝撃を受けることになります。ですがトラップが解決した時の喜びもとても楽しいものでした。

おまけ漫画

ai漫画:データイーストの遺作にして名作、REVIVE。海洋研究所からの脱出を描くトラップアドベンチャー。罠の失敗でもゲームオーバーにならず物語が続く衝撃の仕組みと、20種超のエンディングが魅力!